【8月の失業率3・1%、半年ぶりに悪化】

2016年9月30日
読売新聞

総務省が30日午前に発表した労働力調査によると、8月の完全失業率(季節調整値)は3・1%で前月から0・1ポイント悪化した。

悪化は半年ぶり。
男女別でみると、男性が3・4%で前月から0・2ポイント悪化、女性は2・7%で横ばいだった。完全失業者数(同)は210万人で前月から9万人増えた。内訳では、「非自発的な離職」が前月比2万人増の58万人となっていた。

完全失業率は昨年3月から続く3%台前半の低い水準を維持している。総務省は、「雇用情勢は引き続き改善傾向で推移している」と分析している。

【ご参考】労働力調査(基本集計)平成28年(2016年)8月分結果(総務省統計局)

ユニオンからコメント

完全失業率が半年ぶりに悪化したしたというニュースです。
総務省は、前年の同じ月と比べて改善していることから改善傾向と分析しました。

実は、総務省の発表する完全失業率には「65才以上の完全失業率 1.9%」が含まれています。そのため全体の失業率を押し下げているともいえます。
はたらき盛りの20~40代に限定すると、完全失業率はおよそ4.3%まで跳ね上がります。また、「辞めたくないのに離職した人」が2万人増えて、58万人になっていることも気になるところです。

現実は、雇用の現場がまだまだ厳しい状態にあることがこの数字から見て取れます。
会社の都合で不本意に職を失わないよう、はたらいている人にも自分を守る意識が必要です。パワハラや退職勧奨などに困っている。職場でそんな悩みを抱えてしまったときは、ソーシャルハートフルユニオンへ気軽に相談してください。

出典元:読売新聞・総務省統計局発表