【「有期契約労働者の無期転換ポータルサイト」をリニューアルします】

2017年6月29日
厚生労働省

~問い合わせの多かった事項をQ&A形式で紹介するほか、労働者向けの情報を拡充~

厚生労働省は、6月30日(金)、無期転換ルール(※)の周知や無期転換制度の導入促進に関する情報発信を行う「有期契約労働者の無期転換ポータルサイト」をリニューアルします。(6月30日(金)12時更新予定)

(※)無期転換ルールとは、平成25年4月1日以降に開始する有期労働契約が、同一の使用者との間で反復更新されて通算5年を超えた場合、有期契約労働者の申込みにより、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換されるルールのことです。

ポータルサイトには無期転換ルールの概要や、無期転換制度について先進的な取組を行っている企業の事例紹介、無期転換後の受け皿の1つとなる「多様な正社員(勤務地や労働時間、職務などの労働条件に制約を設けた正社員)」の導入の際に参考となるモデル就業規則などを掲載しています。

今回のリニューアルでは、無期転換ルールについて多く寄せられている質問をQ&A形式にまとめて新たに掲載したほか、現在、有期労働契約で働いている方にも分かりやすく使いやすいホームページとなるよう情報の整理・追加などを行いました。

無期転換ルールに基づく本格的な無期転換申込権の発生が見込まれる平成30年4月まで、残り9か月を切りました。企業が無期転換ルールへの対応をするにあたっては、中長期的な人事戦略・人材活用を念頭に置いた人事制度の検討や、就業規則などの関係規定の整備など、一定の時間を要することから、早急な対応への着手が必要です。

厚生労働省としては、企業に対してだけではなく、特に有期労働契約で働く方に対する周知についても、引き続き、積極的に取り組んでいきます。

ユニオンからコメント

厚生労働省が、無期転換を円滑にサポートする専門サイトをリニューアルします。

【ご参考】【記者発表資料】厚生労働省(PDF:156KB)

会社に対しどのように無期転換を申し込むかについて、「申し込みは口頭でも法律上有効ですが、書面により意思表示を行って記録を残しておく方が、後々のトラブル防止につながります」と、かなり具体的に記載されています。また、無期転換の申込書様式を掲載するなど、労働者向けの情報が拡充されています。

【ご参考】【有期契約労働者の無期転換ポータルサイト】厚生労働省

2018年4月1日から、(5年以上)同じ会社で契約更新しながら仕事を続けている人の多くに、無期転換(契約期間を定めない契約)を申し込む権利が生じます。労働者側にどちらかを選択する権利は認められていますが、会社が拒否することはできません。有期・無期契約のどちらで仕事をするほうが自分にとって良い条件になるのか、はたらく側も十分な知識を得ながら、検討・準備していく時期になりました。

【ご参考】【「無期転換ルール」と有期雇用契約の更新について】

出典元:厚生労働省