【ハローワークを通じた障害者の就職件数が8年連続で増加】

2017年6月2日
厚生労働省

厚生労働省は2日、平成28年度の障害者の職業紹介状況をまとめましたので、公表します。
ハローワークを通じた障害者の就職件数は、平成27年度の90,191件から伸び、93,229件(対前年度比3.4%増)となりました。また、就職率も48.6%(同0.4ポイント上昇)と上昇しました。

【ご参考】【平成28年度 障害者の職業紹介状況等】厚生労働省(PDF:1.74MB)

ユニオンからコメント

厚生労働省が平成28年度「障害者の職業紹介状況等」を公表しました。
ハローワークを通じた障害者の就職件数は8年連続の増加で、過去最高を更新しています。

特に、精神障害者の求職件数・就職件数の増加が目立ちます。平成19年度に、およそ2万7000人だった求職者数は9万7000人にまで増加していて、前年の平成27年と比べても10.2%の増加でした。

一方、精神障害者の解雇件数は、平成26年の99件から平成27年330件、平成28年319件と増加していて、障害者全体の解雇数に占める割合が急増しています。2010年3月に公表された資料によると、ハローワークを通じて就職した精神障害者のうち1年以上就労継続した人の割合は49.1%ですから、およそ半数の人が1年以内に退職しています。
今後は、いまだ50%に届かない就職率の改善と、職場定着が大きな課題になります。

【ご参考】【精神障害者の雇用促進のための就業状況等に関する調査結果】独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(PDF:9.97MB)

出典元:厚生労働省・独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構