【「過重労働解消相談ダイヤル」の相談結果を公表します】

2016年11月29日
厚生労働省

~「長時間・過重労働」に関する相談が340件(47.7%)で最多~

厚生労働省では、11月の「過重労働解消キャンペーン」の一環として11月6日(日)に実施した「過重労働解消相談ダイヤル」の相談結果をまとめましたので公表します。

今回の無料電話相談「過重労働解消相談ダイヤル」には、合計で712件の相談が寄せられました。相談内容としては、下記概要のとおり、「長時間労働・過重労働」に関するものが340件(47.7%)と一番多く、次いで「賃金不払残業」が305件(42.8%)でした。

これらの相談のうち、労働基準関係法令上、問題があると認められる事案については、相談者の希望を確認した上で労働基準監督署に情報提供を行い、監督指導を実施するなど、必要な対応を行います。

【相談結果の概要】
相談件数  合計712件
(主な相談内容)
長時間労働・過重労働 340件 (47.7%)
賃金不払残業 305件 (42.8%)
休日・休暇 53件 (7.4%)
(相談者の属性)
労働者 432件 (60.7%)
労働者の家族 199件 (27.9%)
その他 81件 (11.4%)
(主な事業場の業種)
製造業 103件 (14.5%)
保健衛生業 101件 (14.2%)
商業 89件 (12.5%)

【ご参考】【「過重労働解消相談ダイヤル」の相談結果を公表します】厚生労働省

ユニオンからコメント

厚生労働省が11月6日に開催した、「過重労働解消相談ダイヤル」の集計結果を発表しました。

無料の電話相談「過重労働解消相談ダイヤル」を実施します

2015年11月7日に実施された「相談ダイヤル」には488件の相談が寄せられていますので、件数そのものは増加しています。しかし、過重労働による精神障害に関する労災の請求件数が毎年1500件以上に上ることを考えると、相談件数が少ないとの印象を受けます。

電通社員の過労自殺問題は繰り返し大きく報道され、世間の関心は高まっています。そのような最中、厚生労働省が「過重労働解消キャンペーン」と銘打って大々的に取り組んだ催しとしては、広く周知されたとは言い難い結果です。過重労働解消への対策が一過性に終わらないようにするための、厚生労働省の更なる取り組みに期待します。

出典元:厚生労働省発表