【無料の電話相談「過重労働解消相談ダイヤル」を実施します ~11月6日、全国8労働局で相談に対応~】

2016年11月4日
厚生労働省

厚生労働省では、11月6日に、都道府県労働局の職員による無料電話相談「過重労働解消相談ダイヤル」を実施します。

これは、著しい過重労働や、悪質な賃金不払残業などの撲滅に向けた取組を行う「過重労働解消キャンペーン」の一環として行うものです。この相談ダイヤルでは、過重労働をはじめとした労働問題全般にわたる相談を受け付けており、労働基準法や関係法令の規定・考え方の説明や、相談者の意向を踏まえた管轄の労働基準監督署への情報提供、関係機関の紹介など相談内容に合わせた対応を行います。

昨年11月7日に実施した際には、488件の相談が寄せられました。相談の中で1番多かったのが長時間労働・過重労働で236件、続いて賃金不払残業が218件でした。
今回の相談結果は、11月末頃に公表する予定です。

「過重労働解消相談ダイヤル」
■ フリーダイヤル
0120-794-713(なくしましょう ながい残業)

  • 全国どこからでも、携帯電話やPHSからも無料で利用可能
  • 匿名での相談も可能

■ 受付日時   11月6日(日)9:00~17:00
■ 実施労働局  全国8労働局

【ご参考】http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000141358.html

【ご参考】過重労働解消キャンペーン(平成28年11月1日(火)~11月30日(水))(PDF:1.75MB)

ユニオンからコメント

厚生労働省は、毎年11月を「過労死等(※)防止啓発月間」と定めています。
これは「過労死等防止対策推進法」に基づき、過労死等を防止することへの重要性や理解を深めるために行われています。
2016年は「過重労働解消キャンペーン」を開催して、ひどい長時間労働や悪質なサービス残業の撲滅に向けた監督・指導に取り組みます。その一環として、11月6日に「過重労働解消相談ダイヤル」という無料の電話相談が全国的に行われます。

ソーシャルハートフルユニオンに寄せられる相談の中には、「労働基準監督署に相談に行ったけれど、うまく説明できなかった」「資料が揃っていなかったので話も聞いてもらえなかった」といった内容が少なくありません。まるで門前払いだったという話しも聞きます。

大々的にキャンペーンと銘打って行われる電話相談は、マスコミからの取材も受け付けて行われます。そのため、普段よりていねいな対応や事案を取り上げてもらえる可能性が高いことが期待できます。サービス残業や長時間労働などについて悩んでいる場合には、積極的に利用してみてください。

※厚生労働省の規定する「過労死等」とは、「業務における過重な負荷による脳血管疾患もしくは心臓疾患を原因とする死亡、もしくは業務における強い心理的負荷による精神障害を原因とする自殺による死亡またはこれらの脳血管疾患、心臓疾患、精神障害」のことをいいます。

出典元:厚生労働省発表