【「心の病」労災請求が1500人超 3年連続で最多更新】

2016年6月25日
朝日新聞

過労などが原因で精神障害となり、労災請求をした人が2015年度に1500人を超え、3年連続で過去最多となった。精神障害で労災認定された人の数は減ったが、高止まりが続いている。
厚生労働省が24日、15年度の「過労死等の労災補償状況」を公表した。精神障害で労災請求した人は1515人で、前年度比59人増。比較できる1983年度以降で最も多かった。労災認定された人は472人で25人減ったが、過去3番目に多かった。6割が30~40代で、うち自殺や自殺未遂者は93人だった。

業種別で多かったのは道路貨物運送業や介護など医療・福祉、小売業など。原因別では、「仕事内容・仕事量の変化」「月80時間以上の残業」「2週間以上の連続勤務」など仕事量に関するものが目立ち、長時間労働が原因になっていることがうかがえる。

「脳・心臓疾患」で労災認定された人は、前年度比26人減の251人(うち死者96人)だった。減少は3年連続。業種別では道路貨物運送業が3割。労災認定された人の9割が月80時間以上の残業をしており、長時間労働の影響が出ている。

厚生労働省発表 2016年6月6日 2016年6月24日

【ご参考】平成27年度「過労死等の労災補償状況」を公表

ユニオンからコメント

今回の発表は、健常者が過労から精神障害になって労災申請した人数です。
例えば、精神障害の人が過労でストレスをため込み体調を崩しても、労災が認められることはごく稀です。なるべくストレスを感じないはたらき方が出来るように、自分自身でも注意することが必要です。会社の一方的な都合で、仕事内容が変わったり、休みも取れず残業が多かったりすることは労働契約法第5条に違反している可能性があります。無理をして身体を壊してしまう前に、ソーシャルハートフルユニオンへ気軽に相談してください。

出典元:朝日新聞・厚生労働省発表