【LGBT、働く人の8% 職場にいると「嫌だ」35%】

2016年6月26日
朝日新聞

労働組合の中央組織・連合(日本労働組合総連合会)は25日、同性愛者のレズビアンやゲイ、両性愛者のバイセクシュアル、性同一性障害者など性的少数者(LGBT)に関する初めての調査結果を発表した。全国で仕事をしている20~59歳の男女1千人にインターネットで聞いたところ、8・0%がLGBTの当事者だった。

「ゲイは気持ち悪い」といったLGBTに対する嫌がらせを職場で受けたり見聞きしたりした人は22・9%。「関心のない人はハラスメントに気づいていないことも多く、実際はもっと多いのでは」とみている。

職場の上司や同僚、部下が同性愛者や両性愛者だったらどう感じるかを聞いたところ、「嫌だ」が35・0%。「嫌では無い」の65・0%は下回ったが、「職場に多様な人がいることへの理解が不足している」と指摘した。連合は、LGBTに対する職場での差別禁止やハラスメント防止の法制化をめざしている。

【ご参考】LGBTに関する職場の意識調査(PDF768KB)

ユニオンからコメント

連合が発表した調査結果では、職場にいるLGBTの人は8%でした。
現在、職場にいる障害者はおおむね1.8%ですから、さらに少数派です。
LGBTの人が抱える問題は、同じ少数派である障害者に共通する問題が多いと思います。
調査結果の「LGBT」を「障害者」に置き換えると、同じかそれ以上のパーセンテージになるかもしれません。
「職場に多様な人がいることへの理解が不足している」との指摘をした、連合の目指す差別禁止やハラスメント防止の取り組みに大いに期待します。

差別やハラスメントを生んでしまう大きな原因は、まわりの無理解と無関心です。
ソーシャルハートフルユニオンでは、会社や健常者に向けても正しい情報を発信していきたいと考えています。障害者を受け入れる職場の理解や関心を喚起して、誰もが安心してはたらける社会の実現に向けた努力を続けていきます。

出典元:朝日新聞・日本労働組合総連合会発表